3年かかった請負代金請求
2017.01.02ブログ
昨年は、交渉、地裁、高裁まで争って、
約3年間かかってやっと債権回収できた民事事件が終わりました。
地裁で勝訴したあと、
差し押さえ手続などを行ったところ、控訴され、
高裁でも完全勝訴。
数百万円の請負代金請求の事件だったのですが、
相手方は、3年ほど払うべき代金を払わなかったため、
遅延損害金だけでも50万円以上支払うことになりました。
こちらとしてはありがたいことですが、
払わされる方としてはたまったものではないと思います。
我々弁護士は、勝訴できる事件ばかりを扱うわけではありません。
敗訴の可能性がある、敗訴の可能性が高い事件も扱います
(ここがリーガル・ハイなどのテレビドラマなどとは違うところですね。)。
その場合には、遅延損害金なども含めたリスクを含めた上で、
争うのか、和解するのか、なども検討しておかないと、
最終的に手痛いお仕置きを受けることになってしまいます。
そういえば、昨年末には、
敗訴可能性が高いところを、勝訴に近い和解で終わることができ、
依頼者の方に熱烈に感謝された事案もありました。
そういうときは、弁護士冥利に尽きます。
ただ、そのような事案ばかりではない、
かなり厳しい結論になることもあるのが、裁判。
予想とあまりに違う結論にならないよう、
日々、シュミレーションを怠らないようにしないといけません。
さて、今年も、1人でも多くの方のお役に立てるよう
頑張っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。